梅雨の着物選び

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梅雨の着物選び
日本の雨季にぴったりのコーディネート

日本の梅雨(つゆ)の時期は、湿気が多く、雨がしとしとと降り続ける日々が続きます。この季節は、外出時に湿度や気温に適した服装が求められますが、着物を着る際にも梅雨ならではの工夫が必要です。今回は、梅雨の時期に着物を着る際のポイントと、雨の日にぴったりの着物選びについてご紹介します。

素材選びがカギ

梅雨の時期の着物選びで最も重要なのは素材です。湿気を含みやすい素材や重い生地は、梅雨の季節には不向きです。軽くて通気性の良い素材を選ぶと快適に過ごせます。

  • 麻(リネン)や絽(ろ):これらの素材は、梅雨の湿気や蒸し暑さに適しています。麻は通気性が良く、汗をかいても乾きが早いので、梅雨時期にぴったり。絽は透け感があり、風通しもよく、暑さを和らげます。
  • 絹(シルク):シルクの着物も選ばれることがありますが、シルクは水分を吸収しやすいため、雨に濡れた場合は気をつける必要があります。それでも、雨を避けて屋内で過ごす場合は、シルクの滑らかさと高級感を楽しめます。
  • ポリエステルやウールの混紡素材:これらは速乾性があり、梅雨時の湿気にも対応しやすい素材です。軽くてシワになりにくく、手入れも簡単です。

色と柄選び

梅雨の時期は、雨に覆われる日が続くため、暗い雰囲気に感じることもあります。そのため、明るい色や華やかな柄を選ぶと気分が晴れやかになります。

  • 色:梅雨の時期に選ばれる色としては、淡いブルーやグレー、白、薄紫などの涼しげな色が人気です。また、雨のしずくをイメージした青や、梅雨の緑豊かな景色を連想させる緑色もおすすめです。
  • 柄:梅雨の季節にぴったりな柄としては、雨のしずく、竹や紫陽花(あじさい)などの花柄がよく選ばれます。これらの柄は、季節感を楽しみながらも、梅雨のしっとりとした雰囲気に馴染みます。

雨の日対策

梅雨の時期には雨に濡れることも多いので、雨の日の着物コーディネートにはいくつかの工夫が必要です。

  • 防水対策:雨具としては、透けにくい和傘が有名です。特に、絹製や和紙製の傘は、美しく、着物との相性も抜群です。雨の日には、しっかりとした防水機能を持つ和傘を使い、着物を守りましょう。
  • 足元の工夫:足元に関しても、雨の日は履物に注意が必要です。足元が濡れないように、草履のカバーやレインブーツ用のカバーを使うと便利です。カバーは透明なものを選ぶと、雨の中でも着物との調和が保たれます。

涼しさと快適さを重視したコーディネート

梅雨時期は湿度が高くなるため、着物の着心地にも配慮が必要です。涼しさを感じさせる工夫として、帯や小物にも気を使いましょう。

  • 帯選び:帯は、軽くて柔らかなものを選び、締め付けがきつくならないように工夫します。帯揚げや帯締めの色合いを涼しげなものにすると、全体のバランスが取れ、梅雨の季節にぴったりなコーディネートが完成します。
  • 小物:梅雨時期には、湿気で髪が崩れやすいため、髪飾りは小さめで、簡単に整えられるものを選ぶと良いでしょう。また、軽い羽織やストールを加えると、雨をしのぐために役立ちます。

着物を楽しむ心を大切に

梅雨の時期は雨の日が多いですが、だからこそ、雨に合わせた素敵な着物を楽しむことができます。季節感を大切にした色や柄、小物選びを通じて、梅雨の湿った空気の中でも、着物を美しく着こなすことができるのです。

着物は日本の伝統的な服装であり、その時期や季節感を楽しむもの。梅雨のしっとりとした雰囲気に合わせた着物を選び、少しでも晴れやかな気持ちを持ちながら過ごしてみてください。

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